2019年からはじめているこの実験もやがて6年目に入ろうとしています。

 

ただ放置してるだけじゃないの?と思われるかめしれませんが、放置しないとわからない事ですので雨晒しの日ざらしの環境に置いています。

 

この実験から判る事が材料によっては朽ち方の違いがあります。

 

これは意外とやらないと判らない事です。

 

杉や米杉などは塗装が無くても浮作りのようになってそれはそれで美しい肌を見せてくれていますす。

こちらは塗装なしでもありでも行けそうです。また焼杉もあるのでそちらも良いと思います。

 

対してホワイトアッシュは朽ちてキノコ生えてきています。

こちらは保護塗料が必要ですね…。

 

タモ・米ヒバ・チーク・メラピ・セランガンバツ・ヒノキなどは朽ちこそは見当たらないものの割れが目立ちます。

こちらも保護塗料は入れた方が良さそうです。

 

保護塗料も色々ありますが、塗膜のものと浸透するものにわかれます。(同業の方は良くご存知かと思います。)

 

私個人的には定期的な塗り替えの事を踏まえると浸透する塗料をおすすめしています。(それも着色のものです。紫外線に強いです。)

 

塗り替えに修行するほどの技能を必要としないので自身での塗り替えが出来ます。

 

期間は大体5年おきぐらいです。

 

塗膜をはる塗料は塗り替えをする際にしっかり塗膜を除去しないといけない為、自身での塗り替えに難があるのでそこの了解がとれた場合のみの対応となります。

 

〜ここからはちょいと余談〜

 

先日工場の外の片付けをしている際に置いている木材の一部が分解されて土化していました。

 

これは地べたに置いてあるのも原因ですが、菌が付いてそこから分解されていました。

 

いくら塗装がされていても地べたに付くとそこから水を吸ってそこに菌が付いて朽ちてしまう事になります。

 

その為建具の下の水捌けが出来る施工や水に濡れない施工が大事です。